本当ににじまない蛍光ペンはどれ?家にあった9種類のハイライターを全て比較してみた!
こんにちは、てんのしごと道具店の店長てんです。今回は、家にあった蛍光ペンをぜんぶ集めて、「どの蛍光ペンが一番にじまないのか?」を徹底検証してみました!普段よく使う筆記具の文字をなぞって、にじみ具合を比較。ランキング形式で発表していきますので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
にじみやすさだけでなく、色味や発色、使い心地、デザインなどの視点でもレビューしています。にじみは気になるけど、自分に合った蛍光ペンを探している方は、ぜひ最初からじっくりご覧ください。
検証方法について
今回の検証は、わたしが普段よく使う筆記具の文字をなぞって蛍光ペンのにじみ具合をチェックしました。筆記具は以下の5種類です。
- 油性ボールペン
- 水性ゲルインクボールペン
- シャーペン
- 水性ペン(サインペン)
- 万年筆
これらの文字の上に蛍光ペンで線を引き、にじみの度合いや発色を比較しました。
にじみにくい蛍光ペンランキング(9位〜4位)
第9位:STABILO swingcool

ドイツのメーカー、STABILOの「swingcool」は、見た目はノック式っぽいですがキャップ式の蛍光ペン。ボディが四角くて転がらないので、机の上に複数色を出して使いたい人に便利です。インクの色味は水彩絵の具のように優しい発色でかわいいのですが、ゲルインクと万年筆の文字ではかなりにじみました。水性サインペンでも文字の輪郭が少しぼやけてしまい、今回の蛍光ペンの中では最もにじみやすい結果に。
ただし、油性ボールペンをよく使う人にはおすすめです。
第8位:KOKUYO マークタス

KOKUYOの「マークタス」はツインカラーの蛍光ペンで、ペン先に2色ついています。色ありが目立たせカラー、グレーが目隠しカラーになっていて、持ち手を回すと1本で2色引ける便利な仕様。
ただ、ゲルインクや万年筆ではがっつりにじんでしまいました。さらに、ペン先が一度汚れると、何度か他の紙で拭いても汚れが残りやすく、次に別の筆記具でなぞった時にインク汚れが残ってしまうのが残念なポイントでした。
第7位:ゼブラ マイルドライナー

みなさんも1本は持っているのでは?というくらい人気の「マイルドライナー」。チカチカしない優しいカラーが特徴で、たくさんのカラー展開があります。細いペン先もあるのでイラストの塗りにも便利。
しかし今回の検証では、特にゲルインクとの相性が悪く、せっかくのかわいいカラーが濁ってしまいました。ゲルインク以外は問題なく線が引けましたが、線の引き終わりが濃くなりがちで、にじまなかった時でも均一な線が引けなかったのがマイナスポイントでした。
第6位:無印良品 ポリプロピレンノック式蛍光ペン

こちらはわたしがかなり前に買ったもので、本体が少し黄ばんでいますが、インクはまったく乾いていなくて品質の良さを感じました。ノックタイプの蛍光ペンは当時珍しくて購入しました。
にじみにくさの面では、ゲルインクと相性が良くないです。万年筆も書き終わりや線が交差するところでにじみが見られましたが、にじんでも最小限の範囲で、汚れたペン先も簡単にきれいにできるので、基本的に油性ボールペンや他のペンを使う人で、たまにゲルインクも使う方には問題なく使えると思います。
第5位:無印良品 ラインマーカー

こちらも無印良品からのラインマーカーで、細身で1本80円とコスパ抜群。ゲルインクもぼんやり輪郭がにじむ程度で、きれいに引けました。
ただし、残念ながらすでに廃盤になっているので、店頭で見つけたらラストチャンスかも。気に入っていた色味も個性的でおすすめです。
第4位:アンテリック チューブな蛍光ハイライター

文具女子博で一目惚れして購入したチューブ型の蛍光ペン。太めの軸なので持ち運びには向きませんが、ペン立てに入れておくとすごく可愛い!見た目だけで買ったので期待はしていなかったのですが、なんと4位にランクインしました。
ゲルインクは輪郭が少しボケる程度。引き終わりに蛍光ペンのインクが溜まりがちですが、文字は読みやすく、にじみ方も汚くなくて気になりませんでした。今回のダークホース的存在です。
>>アンテリック チューブな蛍光ハイライター(※外部サイトに遷移)<<
にじみにくい蛍光ペンランキング(3位〜1位)
第3位:ゼブラ クリックブライト

ゼブラのノックタイプ蛍光ペンで、ペン先が2mmと今回紹介した中で最も細いのが特徴。細かい文字のある参考書や資料でもはみ出さずにハイライトできるのが魅力です。
検証結果を詳しく見ていくと、油性ボールペンは輪郭がくっきり。ゲルインクは書き終わり部分が少し横に伸びる傾向がありましたが、シャーペンや水性サインペンは問題なくきれいに引けました。万年筆は書き終わりが若干伸びている印象がありましたが、遠目で見れば気にならないレベルです。
線幅が細いので、検証では線を2回引いていますが、重なった部分もにじまず均一できれいでした。
第2位:ゼブラ モジニライン

ゼブラのもう一つの蛍光ペン「モジニライン」は、「ボールペンの文字がにじまない新しいインク」を搭載しているのが売り。わたしもよく使っていて、にじみにくさを実感しています。
検証では、油性ボールペンの文字は線が重なっている部分もきれい。ゲルインクは全体的に薄くにじみましたが、シャーペンやサインペン、万年筆は問題なし。特に万年筆には全くにじみがなく、ゲルインクのにじみも最小限だったので2位にランクイン。
ペン先はコシがあり、紙にしっかりフィットするので、参考書の内側など曲面でも均一な線が引きやすいのも嬉しいポイントです。
第1位:パイロット KIRE-NA

堂々の第1位はパイロットの「KIRE-NA」。こちらもにじみにくさを謳った商品で、期待が高かった蛍光ペンです。
ペン先には透明のガイドが付いており、これがペン先の安定を助け、真っすぐで均一な線が引ける秘密。さらに反対側には細いペン先もついていて、1本で2種類の太さが使えます。
検証結果は、油性ボールペンは問題なし。ゲルインクもにじみはほぼゼロに近く、とても優秀でした。シャーペン、水性サインペンも危なげなくクリア。万年筆は書き終わりに少しだけにじみがありましたが、全体的に色ムラもなくきれいな線が引けました。
ゲルインクで少しにじんだ後も、ペン先に汚れがつかずそのまま線を引き続けられたのも高ポイントです。左利きの方が右から左に線を引いてもガイドはちゃんと機能しました。
まとめ:使う筆記具に合わせて選ぶのがおすすめ
今回の検証でわかったことは、油性ボールペンの文字をなぞる場合は、ほとんどの蛍光ペンで快適に使えること。にじみにくさを重視するなら、パイロットのKIRE-NAやゼブラのモジニラインが特におすすめです。
ゲルインクボールペンは蛍光ペンとの相性が難しく、多くの蛍光ペンでにじみが発生しました。ただし、蛍光ペンを先に引いてから文字を書く方法なら、ゲルインクもきれいに使えることがわかりました。どうしてもゲルインクと一緒に使いたい場合は、蛍光ペンを先に使い、その後に文字を書くのが解決策です。
今回比較した蛍光ペンランキングはこちらです。
- パイロット KIRE-NA
- ゼブラ モジニライン
- ゼブラ クリックブライト
- アンテリック チューブな蛍光ハイライター
- 無印良品 ラインマーカー
- 無印良品 ポリプロピレンノック式蛍光ペン
- ゼブラ マイルドライナー
- KOKUYO マークタス
- STABILO swingcool
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!もし「もっとにじみにくい蛍光ペンを知っているよ!」という方がいれば、ぜひコメントで教えてくださいね。みんなで情報をシェアして、快適な文房具ライフを楽しみましょう。
ちなみに、蛍光ペンを引いた後に文字を書く場合の検証もしましたが、結果に大きな差はなく、ゲルインクもきれいに書けました。ですので、ゲルインクボールペンと蛍光ペンを使うときは、先に蛍光ペンを引いてから文字を書く方法もぜひ試してみてください。
これからも、仕事や勉強がはかどる文房具の情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします。